こんにちは。のん暮らオヤジです。
マレーシアは12年連続で日本人が移住したい国No1です。
特にリタイアメント移住での人気が高く、その理由は「温暖で気候が良い」「日本より物価が安い」そして「治安がとても良い」がベスト3です。
この3つの理由の中から治安に関して「本当に良いのか?」を確認していきたいと思います。
前回投稿させて頂いた記事では、マレーシアの犯罪発生率や犯罪の概要をピックアップしてお話させて頂きました。
↓前回の記事はこちらです。
マレーシアの治安は本当に良い?
今回はここ最近、実際に起きてしまった犯罪に関する情報を紹介しながら、更にマレーシアの治安に関して深掘りしたいと思っております。
治安に関して先ず確認したいこと
マレーシアへの移住(ロングステイ)を夢見て、ネットやテレビ番組などの情報を確認すると「マレーシアはとても治安が良いですから日本人でも安心して暮らせます。」というコメントをよく目にします。
実際に多くの日本人が移住したいと考えていますので、当然とばかりに私も鵜呑みにしていたのですが、マレーシア在住の知人のお話を聞いたり、一部リアルな情報を掲載しているサイトの情報を見る中で、このコメントは間違いではないけど大事な言葉が抜けていることに気づきました。
何が抜けているのか?
●よく目にするマレーシアの治安コメント
マレーシアはとても治安が良いです。
●私が思うマレーシアの治安コメント
マレーシアは東南アジアの中では比較的治安が良いです。
如何でしょうか?
全くの間違いではありませんが、二つのコメントの意味は大分変わってきませんか?
本当にそうなの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、実際に比較的最近発生した犯罪情報をご紹介したいと思います。
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最近発生した犯罪ピックアップ
●山刀(やまがたな)武装窃盗犯を射殺
2018年11月10日未明にペナン島の中心地であり世界遺産にもなっているジョージタウン地区の民家に男3人が侵入しようとしたそうです。
これに気づいた家主が警察に通報し捜査員が急行しました。
捜査員の姿を見た窃盗犯は近くの森に逃げ込みましたが、追跡する捜査員から逃れることが困難と判断したのか、向きを一転させて所持していた山刀を振りかざし捜査員に向かってきたとのことです。
やむを得ないと判断した捜査員は3人の男に向かって発砲し、3人共被弾しその場で死亡したそうです。
犯人は全員外国人と見られ、最近8件起きていた窃盗事件に関与していた様です。
窃盗事件なら日本でも発生が少なくない犯罪ですが、警察官に襲いかかって射殺されるというのは無いことですね。
しかも世界遺産になっている地区での事件です。(>_<)
●テロ活動での関与で逮捕
2018年9月13日から26日にかけて、クアラルンプール、セランゴール、ペラそしてサバ各州でマレーシア人の男女とエジプト人、パキスタン人そして中東人の男の計5名をテロ活動の容疑者として逮捕した様です。
マレーシア人の男女はイスラム国の幹部に資金提供をしており、エジプト人はアルカイダの元戦闘員、パキスタン人はイスラム過激派組織ラシュカレトイバ、そして中東人は某国の駐マレーシア大使に対する暗殺予告事件に関わっていたとのこと。
日本でもよくニュースで耳にするテロ組織のメンバーがクアラルンプールを始めとする各地域に潜伏していたんですね。
クアラルンプールはマレーシアの首都で日本人の移住先として最も人気が高い地区になります。
こんなところでテロ活動をされてしまったら、日本人も巻き込まれる可能性がありますよね。(>_<)
●7人組強盗団による強奪事件
2018年11月7日深夜に首都クアラルンプール近郊のハイウェイを走行していた女性ドライバー(30歳)から金品を強奪する事件が発生しました。
手口は先ず1人の男が運転するバイクを女性が運転している車にぶつけます。
男の安否を心配して女性が車を降りたところに、今度はバイクに乗った2人組が近づき、女性を心配するフリをして近づき、身に付けていた金のネックレスを剥ぎ取ったとのことです。
これだけで終わりではなく、女性が車を離れている間にバイク2台に分乗した男4人組が車の中にあった金品をごっそり奪っていったそうです。
幸い女性に怪我はなかった様ですが、深夜に女性ひとりでとても怖い思いをしたことと思います。(涙)
●裁判所に爆弾予告で職員らが緊急避難
2018年11月19日午前9時40分頃、首都クアラルンプールに隣接するセランゴール州の州都であるシャーアラム地区裁判所で爆弾予告があったために判事、職員や民間人が緊急避難する事態となったそうです。
予告は裁判所職員に対して連邦警察幹部を名乗る男から「爆弾を仕掛けられたとの情報がある。」という連絡で成されました。
連絡を受けた職員が警察に通報し、爆弾処理班を含む警官隊が急行しました。
建物や周辺地域を捜索したものの爆発物は発見されず、予告は偽であることが判明したため、お昼過ぎに安全宣言が出されました。
偽の爆弾予告で済んだので良かったですが、人騒がせなイタズラ(?)ですね。
日本でも愉快犯を含めた偽の予告情報が流れる場合がありますね。
●邦人女児誘拐未遂事件
この事件はショッキングでまだ鮮明に覚えている事件です。
被害者のかたはお嬢様と母子留学でクアラルンプールで暮らしておりました。
お二人ともマレーシアでの生活が気に入っておられ、楽しい生活ぶりをブログで綴っており、私も購読者でした。
ところがそんな幸せな生活を一変させる以下の事件が起きてしまいました。
2018年11月13日の夕方、住んでいるコンドミニアムの廊下を歩いていたところ、サングラスにマスクをした男が突然お嬢様の肩を掴んで刃物を突き出したそうです。
たまたま遊び来られていた祖父母が二人掛かりで抵抗し、お嬢様を犯人から引き離すことが出来た様です。
勇敢にもお爺さまが靴箱や買ってきたと思われるフランスパンを振り回して抵抗したところ、犯人は逃げていったそうです。
その後コンドミニアムのセキュリティの方に防犯カメラに犯人が映っていることを確認してもらい、警察に届け出たそうです。
この恐ろしい事件に巻き込まれてしまったお二人は残念ながら日本へ帰国することになりました。
楽しいはずだったマレーシアでの生活が、この様な形で終止符を打たなくてはならなくなってしまったことに同情すると共に、原因を作った犯人が非常に憎くて堪りません。o(`ω´ )o
しかし通常、日本人が暮らすコンドミニアムは警備員が常駐しているセキュリティが充実した物件なのですが、どうやって犯人は建物の中に入ったのでしょうか。
その答えは何と恐ろしいことに犯人は同じコンドミニアムの住人だったそうです。
これでは侵入を防ぐことは困難ですね。
事件後の詳細はブログ主であり今回の事件の被害者である「須藤夕子さん」が記事を投稿されております。
●宝飾店を襲った武装強盗団を射殺
2018年11月20日に大型スーパー内にある宝飾店に6人組の武装強盗団が押し入りました。
通報で駆けつけた警察官により5人は銃撃戦の上射殺、1人を逮捕するという結末です。
銃撃戦は警察および強盗団双方で数十発を撃ち合う激しいもので、警察官が一人被弾して重傷を負ったそうです。
マレーシア在住の知人に聞いたところ、今回事件の舞台となった大型スーパーは、クアラルンプールに15店舗程を展開する「NSK」というスーパーです。
このスーパー、実は在住する日本人も多く利用する有名なスーパーで、事件を知った方達はとても驚き、そしてショックを受けたそうです。
日本でも強盗事件自体は起きてしまいますが、警察官と数十発の銃撃を行い射殺されるというのは皆無ではないでしょうか。
●山刀で武装した強盗による女性襲撃事件
2018年12月12日未明に外出先から帰宅した女性が、自宅前で山刀で武装した強盗に襲われ、頭部と額に合わせて16針を縫う怪我を負いました。
初め犯人は二人乗りをしたバイクで女性のそばに近寄り襲撃したそうです。
女性が大声で叫ぶと単独でバイクを運転してきた男が近づいてきたので、助けに来てもらえたと思っていたところ、その男も実は仲間で持っていた山刀で女性の額を切り付けたそうです。
犯人たちは倒れ込んだ女性から現金が入ったウェストポーチを奪い取って逃走した様です。
強盗団はまだ逮捕されていない様ですが、こんな恐ろしく残酷な襲撃事件は、先ず日本では聞かない話ですね。
今回のまとめ
如何でしたでしょうか。
「マレーシアは治安が良い。」というコメントだけを聞くと、日本と同じような治安の良さをイメージしてしまいますが、実際は我々日本人が驚いてしまうような犯罪が起きているんですね。
しかも今回投稿した犯罪は、ここ最近の数ヶ月に起きた事件だけですので、年間を通すとかなりの発生件数になってくると思います。
前回の私の投稿では金品狙いの軽犯罪が中心と書きましたが、今回の調査では金品狙いであっても悪質で残酷な事件もたびたび起きていることを確認しました。
マレーシア在住の日本人女性からは以下のアドバイスも頂きました。
『夕方以降はセルフのガソリンスタンドも危険な場所。特に強盗に狙われやすい女性は絶対に一人では行かないこと!』
改めて両手放しで喜べる安全な国ではなく、十分に注意を払って旅行を楽しんだり、生活していく必要があると強く感じました。
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治安のことですが、あらじんさんが現地調査された感覚で良いのですがTTDIを一人で夜歩くと危険なのでしょうか?
ある方が大丈夫と言っていました。あらじんさんの見解を教えてください。